車を高く売るために用意しておくもの
一括査定をしてもらう時に必要な書類は車検証・リサイクル券・自動車税の納税証明書などですが、査定額アップのためには「印鑑証明書」(できれば実印)も一緒に用意しておくことをおすすめします。
なぜでしょう?
その前に、ちょっと話はそれますが・・・
中古車の競売(セリ)を行なっているオートオークション(業者専用オークション)では、そのセリで車を売りに出している出品者が入札された価格に満足しない場合は『流札』となり、基本的には入札者がいくら売って欲しくてもその車を手に入れることができません。
逆に、出品者がセリの途中に「落札価格に関係なく必ず売りますよ」という約束の『売切』というコールをすると、「セリにかかっている車がその場で手に入るならもう少しお金を出すよ」という状態になってそこからまたパパッと入札価格が上がります。
要するに、中古車屋さんって、売れそうな車はとにかく自分の手元に置いて早く売れる状態にもっていきたいので、この『売切』という言葉についつい反応してしまうんですね(笑)
いや、これ冗談じゃなくて、実際に中古車は鮮度が命なので常に欲しい車(商品)はなるべく早く手に入れたいと思ってるわけ。
中古車というのは、その車に付いている税金と保険の有効期限が一日ごとに減っていき、車体の劣化とは別にクルマの価値というのは一日づつ落ちてしまうという特徴があるのでなおさらです。
査定の際に2週間後にクルマを引き渡すとか言うとあまりいい顔をしないのはこういう理由からなんですね。もちろん事故などのリスクもありますし・・。
で、話を戻すと・・
車を売り渡すときには「譲渡証明書」という書類にサインをしてもらわなければいけないのですが、そのとき必要なのが「実印」。そして名義変更のときには「印鑑証明書」と「納税証明書」が必要になってきます。
もうお分かりですね。印鑑証明書は『売切』の明確な意思表示になるわけです(笑)
査定のときにこれらを用意して「売買契約のときに必要だって聞いたことがある」とか言って持参していることをサラッと伝える。
すると査定にきた店員さんは・・・・。
そりゃ今すぐにでも売る準備があるという意思表示とそれに必要な書類をもっていれば中古車屋としては反応しないわけにはいきません・・・。
中古車屋さんは「すぐに売る意思がある」のと「すぐに売れる状態にある」のとでは雲泥の差があることをよ〜く知っていますから(汗)
注:「印鑑証明書」自体は必ず必要になりますし有効期限も3か月あるので先に発行しておいても問題はないのですが、重要な書類なので管理だけは厳重にしてください。